堤先生を慕う会 ご報告

10月18日(日) 「堤先生を慕う会」を、職員会館かもがわにて行わせていただきました。

当日は晴天の爽やかな日となり、京都で受講の方々はもとより東京講座からも多くの皆さまにお越しいただき、堤先生への献花をしていただきました。

 

 

スクリーンにかつての現地案内の写真を投影し、懐かしく思い出しながらご覧いただいたり、堤先生がご執筆になりました「京都世界遺産手帳」とイラストの原画や「京都祇園祭手帳」などを置かせていただき、和室には秋のしつらえをしました。  

会場は終始なごやかな空気に包まれ、献花いただいたり、歓談されたりしているご様子を、堤先生が空から穏やかにご覧になっているのではないかと思われました。おかげさまにて無事に終えることができました。

お越しいただきました皆さま、当日お越しいただけず、お気持ちを会場に寄せてくださいました皆さまに心より御礼申し上げます。

京都・清遊の会の皆さまとご一緒に、あらためて堤先生への感謝を込め、先生が安らかにお眠りくださいますようお祈り申し上げます。

「春酔一刻値千金」講座 ご報告

318()の京都・清遊の会は、午前の「洛中の酒」講座、午後からは上京区の丸太町橋西詰の女紅場址(にょこうばあと)から鴨川沿いを歩き、松井酒造さんの見学を行いました。

午後の集合場所ではサプライズが! 

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なんと! 

療養中の堤講師が短時間でしたが案内に来てくださいました。

みんなびっくり、大喜び! 再会を喜びました。

順調に治療を続けられておられるとのこと。

早く講座に戻ってきていただきたいです。

丸太町橋では明治の女紅場の話、鴨川畔におりては中原中也とかつての丸太町橋西詰にあった古書店の話、三本木の遊所など町の成り立ちの話。

東三本木通の頼山陽の旧宅「山紫水明処」では「水西荘」主屋跡で文人たちの交流の場であった旅館「信楽」の話など興味深く聴きました。

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立命館大学発祥の地を通り、圓通寺の前では右京区の轉法輪寺との関わりに耳を傾けました。

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荒神橋。慶応三年に架けられた橋で、以前は牛車や馬車が川を渡っていたため、牛馬用の車輪の溝をつけた車石が設けられた車道がひかれ、現在鴨川から荒神橋に上がるかつての車道にその名残が伝えられています。

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現在の荒神橋は大正三年に架け替えられたものですが、昭和28年の有名な荒神橋事件の悲劇や、その事件と関連して今はなき喫茶「しあんくれーる」のことなど、とどまるところを知らないほどお話は続きました。

さて、さらに歩いて川端東一条の松井酒造「鴨川蔵」を見学。

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享保11年(1726)創業、銘酒「神蔵 KAGURA」「富士千歳」「金瓢」の醸造元。

蔵内の見学は皆さん興味津々。

醪(もろみ)のタンクも真近で見学。いい香り……。

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ご案内くださったのは蔵を率いる松井さん。最新鋭の設備を備えつつ、人の手で丁寧に行われる松井酒造独自の醸造。

なめらかなお話しぶりに誘われてか皆さんからの質問もたくさん出ました。

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お待ちかねの試飲!

無濾過、生原酒の「神蔵」をはじめ、にごり酒など数種をいただき、おかわり続出!

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まさに新酒の季節。いいですねー。

おかげさまにて「春酔一刻値千金」講座は無事終了いたしました。

ありがとうございました!