ご報告

残暑お見舞い申し上げます。

本日814日、かねてより病気療養されておりました堤講師が「天皇と京都、そして日本」の講座で復帰されました。以前と変わらぬ力強い弁舌、充実の講義内容でお話しいただきました。

猛暑のさなかにもかかわりませず、大勢のみなさまにご参加いただき誠に有難うございました。

今後とも清遊の会の講座にお越しいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

                      京都・清遊の会事務局

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妙心寺現地案内報告

1128日、堤講師による妙心寺の現地案内を行いました。

前日の寒さとは打って変わって秋晴れの暖かな日となりました。

皆さまの精進のおかげ? 講師の精進のおかげ? とにかくよかったです。

南総門前に集合。はみ出した文字がそのまま彫り込まれた寺標に先ず驚き! 

これが妙心寺の禅の力です、との説明に一同納得。

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三門は山内唯一の朱塗楼閣建築。

正面から、そして横から見上げて、上層と下層の柱一本分の違いという絶妙のバランスを堪能。あわせて四方の獅子頭や逆蓮柱もたっぷり鑑賞しました。

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仏殿と四派の松。妙心寺の源流となった四派の法脈を象徴していたのですね。

寺号の由来を示す仏殿の釈迦如来拈華像。

大方丈では回廊に添って妙心寺派寺名一覧が! 圧巻の3400ヶ寺!

塔頭では桂春院を訪ねました。

ここには「清浄の庭」をはじめ四つの庭があり、こちらは「侘びの庭」

方丈の経座越しに見る庭の見事さ。皆さん写真におさめておられましたね。

仏間正面には狩野山雪の「松に月図」。そしてそれに向かい合う「真如の庭」の細部にわたる計算された意匠。いやはや、なんとすばらしい空間でしょう!

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講師の案内に耳を傾けるうち、はやくも夕暮れ近くに。

しかしながらただ歩くだけの石畳にすら感動の逸話が敷き詰められていたとは。

こんなほほえましい石仏もおられました。

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春光院の前では、亡き息子・堀尾金助を想い裁断橋擬宝珠に銘文を彫った母の話、南蛮寺にあった鐘の話、そして久松真一氏はじめ禅学と近代哲学の話は講師の本領発揮というか、面目躍如たるもの。

いやはやなんと申しますか……。何も申せません。

続いて霊雲院では西田幾多郎先生の話を。

もうすでに門が閉まっていましたので、雰囲気はこちらの写真をご覧ください。

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鳳院の前で。

向唐門と平唐門の話を聞き、しばしいにしえの大宮人に思いを馳せるうちに、ちょうどその二つの門に夕日がさして輝き出したではありませんか! 感激……

そして四派の松の源流となった妙心寺中興の祖・雪江宗深が開いた塔頭、衡梅院の前で。通常の案内ではなかなか聞けない深いい話でした。

境内にはまだまだきれいな紅葉も見られ、大満足の妙心寺散策。

大勢さまのご参加をいただき、本当にありがとうございました。

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清遊散歩報告

西院界隈散策報告
3月7日(土) 予報が見事に外れ、朝から雨もよいで不安ななか
多くの方のご参加を得て、西院界隈の清遊散歩が行なわれました。
集合・出発場所は西大路四条東北角の高山寺
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同じ名前のお寺がありますが、
こちらは黒谷さん系の浄土宗寺院。
中世の時代を象徴します。
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境内に一際目立つ大地蔵。
金戒光明寺からもたらされた河原地蔵です。
隣の石碑は室戸台風の慰霊碑。
かつて賽の河原と称された葬送地でした。
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大地蔵を取り囲む石仏群。
秀吉の御土居がなくなり、
再び姿を現しました。
男女がペアの道祖神像があるのも象徴的。
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ビルの壁に埋め込まれた淳和院発掘調査碑。
気付かない人が多いですが、基調な資料。
西院は古代、中世、近世、そして近代と
それぞれの時代を見事に捉えた遺跡が特徴です。
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古代(平安時代)の象徴 西院春日神社。
藤原氏の祖神・春日四神と若宮の神が
春日造の社殿に祀られています。
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しかし、今回の主役はこちらのお社。
西院宮(手前)と住吉社(朱塗)
淳和天皇とその后・正子皇后ゆかりです。
なぜ、ここに奈良の神を勧請したのか
興味深い話が印象的でした。
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還来神社
正子皇后と実の母、そして
義理の母を祀ります。
一見なんの不思議もないようですが……
その秘密とは? 
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能舞台の屋根
熨斗瓦の彫り物に一同驚愕!
これからは上を向いて歩きましょう!(笑)
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西院野々宮神社 
現在は西院春日神社の御旅所になっていますが
やはり伊勢と奈良はなかなか重なりません。
なによりも宮中の賢所を拝領した本殿の姿
忘れられません……。
古代の創始、中世の繁栄、近世の遺響、
まさに皇城京都の縮図のような浄域です。
神社の西北あたりにかつて西院小泉城という
お城がありました。両城といえば二条城とここ。
本当に西院という地は歴史の宝庫ですね。
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住吉大明神社
西院春日神社の住吉社の故地。
春日神社に遷されて後も
ずっと人々の手で護られてきました。
これこそ西院という地の象徴といえます。
こういうところを逃さないのが清遊散歩です。
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近代の遺産? 折鶴会館。
見事に千年の歴史を一跨ぎ。
心配された雨も見事にもってくれて
さすがに持ってる清遊の会!!
なかなかの充実散歩でした。
次回の散歩はいつ、どこでしょう(笑)。
是非、楽しみにお待ち下さい。

1月の講座ご報告

2015年は110日の島原界隈の散策で幕開け、またまた総勢30名での探訪となりました。

京都で最も古い花街の島原ですが、堤講師の案内で歩いてみると、こんなにたくさんの見どころがあったのかと驚きます。

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              島原西門跡、島原住吉神社にて 

31日の午前講座は、新年の皇室行事から装束の話へ、そして明治の宮中と女官の世界を覗き、宮中から公家へ、町方へ、奈良へ、大阪へと文化がこぼれこぼれた、まさにこぼれ話でした。

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お菓子は新年にちなみ、銘「初音」きんとん二種。

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もうひとつは、宮中にちなんで「あもやき」でした。

「あも」は御所ことばで「餡もち」のことだそう。

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午後は堤講師による圧巻の講座「京都創世 神々の謎に迫る!」

日本の神さまはどんな神? 神の訪れとは? 神の影向(ようごう)

とは? 

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つのまにか深遠な世界へ導かれ、お話は壮大な「天地開闢の神」

に至りました。

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三時間ではとても語りきれない神々のお話…

続編「京都の神々」を期待しています!

京都・清遊の会では本年も充実の講座を開催いたします。

本年もどうぞよろしくお願いいたします!!

高瀬川散策 七条から五条 ご報告

1116日、好天に恵まれ、堤講師の案内で高瀬川沿いの散策を行いました。

今年は角倉了以が高瀬川を開削して四百年。

かつて七条内浜と呼ばれた高瀬川の船溜まりがあったところからの出発。総勢30余名の大散策となりました。

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松明殿稲荷にて。木喰(もくじき)上人の事績を聴いてびっくり!

この木喰さんは養阿正禅(ようあしょうぜん)、一乗寺狸谷不動院や六阿弥陀詣りゆかりの僧でもあったのですね。

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「任天堂」創業の地。花札製造販売から始まった任天堂の社名は運を天に任せる、の意から。風格ある建物、装飾も独創的です。

近くには一世を風靡した手描き花札の名店、松井天狗堂もありました。

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「ひと・まち交流館」の東側はもと菊浜小学校の跡地。この付近は舟廻し場であったそうです。

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七条新地にはいまも趣ある建物がたくさんあります。

祇園新地に二条新地、京都の花街談義にしばし花が咲きました。それにしても遊所と日吉大社、思いもかけぬ関連に地名の不思議を思い知りました。

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木屋町五条下ルにひときわ目をひく榎の大樹、榎大明神。

平安時代、源融(みなもとのとおる)の河原院のいわれもさることながら、

堤講師でなければ聞けない話の連続!

大明神向こうのレストラン「efish」の店名まで読み解く講師に脱帽です。

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おなじみ五条大橋の弁慶と牛若像。弁慶がもう一人おられました(笑)。

町名、地名に残る歴史をひもとき充実の半日はあっという間に終了しました。

お越しいただきました皆さま、お疲れ様でした。

堤講師の現地案内、次回をおたのしみに!

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                       七条仏所跡の山茶花