本年のご案内は、1月20日、寺町通の廬山寺・梨木神社・清浄華院からはじまりました。
廬山寺(ろざんじ)
延暦寺の元三(がんざん)大師良源によって船岡山南麓に建立された與願金剛院(よがんこんごういん)が始まり。
そして平安時代中期には「源氏物語」を執筆した紫式部の邸であったと伝わります。
今年のNHK大河ドラマ「光る君へ」の人気で、朝から拝観者がぞくぞく…。
「京都・清遊の会」は25人の団体です💦(笑)
元三大師堂では、鬼大師像はじめ数々の仏像を拝しました。
苔と白砂の美しい源氏庭。座ってお庭を鑑賞できます。
雨のせい?カメラのせい? かすんでしまいました<(_ _)>
紫式部と娘の大弐三位(だいにのさんみ)の歌碑の前で、詳しくレクチャーしてくださった参加者のお話を熱心に聴きました。
「京都・清遊の会」超真面目!
梨木(なしのき)神社
明治18年(1885)、明治維新に功績のあった三條実萬(さねつむ)をご祭神として旧梨木町の当地に創建。さらに大正天皇即位にあたり、子の三條実美(さねとみ)が合祀されました。
「染井」の水は名水として有名ですね。
そして当地を流れていた中川は「源氏物語」にも描かれています。
摂政・太政大臣となった藤原道長の邸宅があった土御門第跡(京都御苑)にも立ち寄り、清浄華院へ。
清浄華院(しょうじょうけいん)
貞観2年(860)、清和天皇の勅願により、延暦寺の慈覚大師円仁によって、「禁裏内道場」として宮中に創建されたのが始まり。浄土宗の大本山寺院です。
大殿(本堂)では、皇室にゆかりのお話や法然上人像について、また当寺に伝わる「泣不動尊像」とその縁起絵巻について詳しくお話いただきました。
こちらでは通常拝観はされていませんが、このたびは私共の訪問に、貴重なお話をお聞かせいただき、興味深く、楽しく、時間を忘れるほどでした。
充実した見学の最後は、「御所雲月」さんの昼食で締めとなりました。
ご参加の皆さま、朝は雨天の中、お越しいただき、ありがとうございました。
清浄華院境内には、近くの、藤原道長の建立した大寺院・法成寺(ほうじょうじ)推定地から出土した大きな礎石と石仏が保存されています。