メルパルク よみうり文化センターより 

4月から始まる堤勇二先生のカルチャーセンター講座をご案内いたします。
先生の知力と魅力あふれる充実の話をぜひお聴きください!


            

「京の神さま、仏さま」
 ご存じですか? ご祭神、ご本尊の本当のお姿
           4月21日(日)スタート!
                             

 アマテラスって男性? 女性? オオクニヌシとスサノオって親子? 八幡さんと天神さんってどう違う? 立ってる阿弥陀さまと座ってる阿弥陀さまって違うんだ! 眷属って、脇侍って何よ? などなど……
 京都には約二千もの社寺があり、そのすべてにご祭神やご本尊がおられ、境内の摂社や末社、お堂などもあわせると、途方もなくたくさんの神仏がおまつりされています。それらの神仏は、名前が違っても同じものだったり、呼び方は似ているのにまるで違ったり、ややこしいことこの上ありません。でも、何がおまつりされているのかを知ることはとても大切なことなのです。
 どの神さまも仏さまも、本当のお姿を知ると、目からウロコ、知的好奇心を揺さぶる驚きの連続間違いなしです。さあ、ご一緒に京都の神仏を巡る旅に出かけましょう!!

 

 
第一回 アマテラスオオミカミ

伊勢神宮にまつられる皇室の祖先神ですが、本当はとても数奇な運命をお持ちです。京都ではこ におまつりされていますか? 今年は式年遷宮の年です。この機会に伊勢の秘密を学びましょう。



第二回 スサノオノミコト


アマテラスの弟とされていますが、果たして本当でしょうか? 荒ぶる神と心優しい神の両面があり、「牛頭天王」の別名とともに国内に留まらない事跡をお持ちです。一体この神様は何者なのでしょう。


第三回 オオクニヌシノミコト

遠く出雲の神様ですが、実は京都ととても深い関係があり、下鴨神社ではまったく違う七つの名前でまつられています。なぜこんな多くの名前をおもちなのでしょう? 実はとんでもない秘密があるのです。

第四回 八幡さま

京都屈指の古社。石清水八幡宮のご祭神。実は日本でもっともたくさんおまつりされている神さまです。この神さま、一緒におまつりされている方々もとっても大切。日本の皇室の秘密に迫る、知的興奮の連続です!

第五回 天神さま

受験生の守護神、学問の神様、菅原道真公。京都にはこの神さまをおまつりするところがいくつあるかご存じですか? 京の天神さまを巡回すると、神になったこの方の謎が見えてきます。

第六回 お稲荷さま


京の初詣参拝者数第一位! 商売繁盛の神さまとして不動の地位を占めるお稲荷さま。ではこのご祭神のお名前いえますか? 京都に大きな影響を与えた秦氏とどんな関係? 空海とお稲荷さんって? 目からウロコとはこのことですね。

第七回 お地蔵さま


京都におまつりされているお地蔵様はまさに多士済々! 晴れやかな伝来をもつ大寺のお地蔵さまから名もなき町角のお化粧さんまで、貴賎を問わない信仰こそ、この仏さまの真骨頂です。名優ぞろいの京都の「おっぞうさん」、その魅力をご堪能ください。

第八回 お不動さま


延暦寺、東寺といった名だたる国家鎮護の寺院から町角の小堂まで、そのお顔も目が開いてたり閉じてたり、牙が食い違ってたりいなかったり、手に持つ剣も蛇がいたりいなかったり、怖いお姿もよく見ればどことなく愛嬌があったりなかったり……。仏像界きっての大こわもての秘密をご紹介。

第九回 お薬師さま


病気に悩む人、痛みに苦しむ人、後世でも来世でもなく、今、助けてほしい人の祈りにこたえてきた仏さま。その誕生には日本古代史の秘話があり、京都のお薬師さまには祈りが築いてきた歴史、多くの逸話があります。

第十回 阿弥陀さま

辛く苦しい世の中でもがく人、でもきっとあの世には極楽が待っている。輝く世界が拓けている。そんな場所に連れて行ってくれる仏さま、そんな場所から迎えに来てくれる仏さま、それが阿弥陀如来。でも姿勢や手の形、同じように見えても実は違うのです。違いに隠された信仰の形、ご教示します。

第十一回 脇侍、眷属……脇役の仏さま

本尊の両側におられる仏さま、回りを囲む神さま、一つのお堂にはたくさんの神さま、仏さまが一緒におまつりされています。脇侍とか眷属とか、難しい呼び名ですが、ご本尊と深い関係があるこれらのご神仏を知ることは、実はご本尊を知ること以上に大事なことなのです。


第十二回 大仏さま

奈良や鎌倉だけじゃないのです。京都にも大仏さまがおられるのです。昔じゃありません。今もおられるのです。それもたくさん! 知って驚き、見てびっくり! 京の大仏さま、その凄みと迫力を是非お知り下さい。


以上のラインナップは時事的状況や紹介の進行により複数回にわたるなど適宜変更する場合があります。あらかじめご了承ください。


※なお、本講座とは関係なく、最終講義終了後、午後からご希望の方と実際に京のどこかの大仏さまにお参りいたします。交通費、拝観料はご負担いただきますが、本シリーズにご参加戴いた感謝を込めてご案内させていただきます。どうぞお楽しみに!

       ●毎月第3日曜日 午前10時~12 
    
    〈お問い合わせ〉 よみうり京都文化センター 

             電話1(プッシュホン)
0753537070

                       JR
京都駅 東隣 メルパルク京都3階 










桜の見どころご紹介

満開を迎えると思いきや花散らしの雨が降りましたが、ことしのお花見はいかがでしたか。
名残を惜しんで、何ヶ所かの桜をご紹介いたします。有名どころ、意外にも人のあまり来ない名所もとりまぜてごらんください。

三月の哲学の道案内には大豊(おおとよ)神社で30数年ぶりの梅と桜の競演が見られました。
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まずは、北区、洛星高校の桜。
北野天満宮、平野神社の近くにあり、馬代通りをはさんで向かい側は日本画家・木島桜谷の生家があります。
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校内を通り抜けできる散歩道です。
学校には桜が似合いますね。

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賀茂川、半木の道の桜を車窓から。
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出町柳の風景。「見渡せば柳桜をこきまぜて…」を連想できるところ。
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京都御所、近衛邸あとの糸桜。えも言われぬ美しさです。
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昔から桜の名所として名高いところ。孝明天皇が歌を詠まれています。

池畔に枝を垂らす桜、はなびらが水面にはらはら落ちて。
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さて御所の中に、ほとんど空洞になっているにもかかわらず、花を咲かせる桜があります。どこでしょう?
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左京区、北白川天神宮(てんしんぐう)に来ました。なんと人がいない! 
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狛犬は桜の傘の下にいました。

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哲学の道からさほど離れていないのに。静かな名所。


前を流れる疏水沿いはまた桜の並木道です。でもご近所の人らしい人しか通らないんです。
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天神宮から延寿の道へ。車が通る道ですが、桜並木はここもすばらしいです。
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いよいよ平安神宮。これぞ桜の名所。
紅枝垂が青空に映えます。

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中神苑、蒼龍池へ。
ありました、臥龍松。ほんとうに龍のように見えます。

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栖鳳池のまわりをぐるりと回りながら桜狩り。
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泰平閣は風格がありますね。
背景の山とマッチした景色が見事!
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尚美館を景色に取り入れ池に映る桜は最高でした。
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以上、かけ足でご紹介しましたが、いかがでしたか。
おそい桜はまだこれからですが、いよいよ新緑も映える季節になりますね。


京都の春はますますたのしみです。