涼 ならの小川より

台風が過ぎて、夏空が広がり、暑さもいよいよ本格的になってまいりました。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
猛暑のお見舞いを申し上げます。

朝の上賀茂神社を散策、しばし涼を感じていただければ幸いです。
おなじみ「ならの小川」から境内に。

奥へ奥へ。この辺りは「御手洗川」となります。水がよく流れるよう、川底の土を掃いておられる姿がありました。


ここ、いちばん涼しそうです !(^^)!

「渉渓園」曲水宴がおこなわれるお庭。御手洗川から分かれた小川が緑の苔を縫うように流れます。

向こうに見えるのが「賀茂山口神社」。沢田の社とも呼ばれ、賀茂社の神田を守護する社。

楼門をくぐり本殿にお参り。

めずらしい唐破風屋根をもつ片岡橋から「片山御子(かたやまみこ)神社」へ。


片岡社とも呼ばれ、ご祭神の玉依比売命(たまよりひめのみこと)にちなみ、恋愛成就、子授け、家内安泰などのご利益ありとされています。
「源氏物語」の作者である紫式部もこの片岡社に参拝したとか。
そのときの和歌が石碑に記されています。


「ほととぎす 声待つほどは片岡の もりのしずくに立ちやぬれまし」
(新古今和歌集 巻第三 夏歌)
「郭公の声を待つ間はずっと、あの片岡の森の梢から滴る朝露に立ちぬれていようかしら。」

暑、暑、暑と、賀茂のお社に涼を求めてやってきましたが、雅な歌にしばしうっとり。

きょうは七夕。今宵は星空が望めそうですね。片岡の社にもかけて、願いはきっと届きそうです (^-^)

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