西賀茂散策 ご報告

4月3日、曇り空ながら、春らしいさわやかな日和に恵まれました。
堤先生の墓参と西賀茂散策をおこないましたので、ご報告させていただきます。

「西賀茂車庫前」バス停より出発、川上大神宮を経て霊源皇寺のお墓にお参りしました。


川上大神宮 西賀茂川上地区の氏神さま。境内にやすらい堂があります。
4月の第二日曜に、今宮神社に奉納する花鎮めの「やすらい祭」のうち「川上やすらい」で知られる神社。今年はコロナ禍のためお祭はなく残念です。
以前の取材写真からご覧ください。

太鼓を振り上げるように叩く力強い「川上やすらい」


ダイナミックに回り踊る上野地区の「上野やすらい」

来年のお祭に期待したいですね。

さて歩くうち大文字送り火の「船形」が見えてきます。あの麓に先生が眠っておられます。

霊源皇寺へ。 後水尾上皇勅願の建立。

霊源皇寺の樹木葬墓苑。横のプレートに先生のお名前が刻まれています。
お一人お一人が思いを込めてお参り下さいました。

(3月末撮影


「船形」の灯る「船山」の麓。墓苑からは東に比叡山を望めます。堤先生もこの景色を眺めておられるのでしょう。
先生にご案内いただいた比叡山…東塔、西塔、横川。熱のこもったお話しぶりでした。頑張って歩きましたね!

左手に比叡山を見ながら正伝寺へ。
いまは住宅がたくさん建っていますが、以前はほとんど畑地でした。

正伝寺境内に入ると一気に山の中の雰囲気。鳥のさえずり。

比叡を遥かに、一本の枝垂桜。ここでしか味わえない静寂。

正伝寺境内から竹林の道をへて西方寺へ向かいました。
西方寺についてはこの散策のテーマともなりますので、秋にご参加予定の皆さまはお楽しみになさってください。
こちらの紅葉もすばらしいです!

大将軍神社(西賀茂大将軍神社とも)
京都の北方の守護神とされたと伝わります。

本殿は上賀茂神社摂社・片岡社旧本殿を移築したもの。

最後に神光院へ。
大田垣蓮月が晩年隠棲したことでも知られるところ。先生は蓮月焼がお好きであったと記憶しています。

蓮月尼旧栖之茶所と中興堂


当日、神光院の桜はだいぶ散りかけて花吹雪でした。
(下は3月末撮影)

堤先生のお墓参りを皆さまと無事にできましたことに感謝し、
あまり知られていない西賀茂という地の寺院や神社を訪ね歩き、この地の果たしてきた役割を知ってあらたな発見もありました。

皆さまにお越しいただき、先生もきっと喜ばれていることと思います。

秋11月にはまた日程を設けたく、改めてお知らせいたします。
皆さまのお越しをお待ちしております。

 

 

お知らせ

「西賀茂散策」のご案内は多数のお申込みをいただき、ありがとうございました。
受付を終了させていただきます。
秋11月にも同様に、堤先生のお墓参りと西賀茂散策を行わせていただきますので、よろしくお願いいたします。

西賀茂散策のご案内

やわらかな陽ざしが春を感じさせる頃となりました。
皆さまにはいかがお過ごしでしょうか。

4月に、堤勇二先生のお墓参りと、北区西賀茂方面の散策をしたく、ご案内いたします。
なお11月にも同案内を実施の予定ですので、今回はご無理されませんようお願いいたします。

ルート
西賀茂車庫前に集合→ 川上大神宮→ 霊源寺にお墓参り→ 正伝寺→ 西方寺→ 大将軍神社→ 神光院にて解散(全行程 約2㎞余)

日程 4月3日(土) 雨天は翌4日(日)
時間 午後1時30分集合~午後4時前後解散
集合 西賀茂車庫前
(北大路バスターミナル・青のりばより、市バス①㊲で約20分)
解散 神光院

ご参加費
 2千円
(正伝寺拝観料・供花代・保険料込)
※当日お支払いではなくお振込にてお願いします。手数料はご負担ください。当日までにご入金確認のご返事ができません事ご了承ください。

振込先
・京都銀行 紫野支店(162)普通 3236638
                       京都清遊の会代表 西山祐子
・ゆうちょ銀行(振替) 00930-7-233813
                                     京都・清遊の会

お申込みは1週間前までに中川まで。ショートメール、お電話も可。
お越しをお待ちしています!

京都・清遊の会  メールinfo@kyo-seiyu.net  https://kyo-seiyu.info/


上賀茂橋より西賀茂「船形」を望む

 

 

節分から立春へ 初午の伏見稲荷

二月を迎えました。
あまりの寒さに、衣(きぬ)を更にもう一枚着ることから、衣更着=きさらぎと言うそうですが、暖かい日もあるかと思えば雪のちらつく日もあり、春が待たれる頃ですね。
お元気でおすごしでしょうか。

今年は2日が節分、翌3日が立春となりました。
節分の京都は暖かいけれど風の強い日でした。多くの社寺で、人の集まる豆撒きなどの行事を中止されていますが、それでも例年のように参詣の人々の姿が見られました。

聖護院


ろうそく1本献じてお参り。


大護摩供の準備もととのえられていました。

今年はこの「陀羅尼豆」をいただきます。


雲龍梅が力強く(?)咲き始めていました。満開が見てみたいです。

須賀神社では


節分におきまりの「懸想文売り」の姿。昔、文を結びつけた梅の枝を持ち、売り歩いたといいます。懸想文はラブレターのこと。この懸想文には良縁を願う祝言が書かれています。以前は、女の子が生まれると毎年節分に懸想文をいただきに行ったというお家も。
良縁が来ますように !(^^)!


節分には例年、鬼の姿や甘酒や八ッ橋の接待で賑わうこの聖護院界隈ですが、山伏姿や懸想文売さんを見られただけでも有難いです。

節分は季節の分かれ目の春夏秋冬の4回ですが、いまは立春の前日だけをいうようになりました。
旧暦では立春は新年を意味しますから、節分は大晦日、翌日はお正月ということになります。年が改まったと思うと気分もかわりますね。

そして今年、立春は2月の初めの午(うま)の日にあたります。
初午の日に稲荷大神が稲荷山に降り立ったという縁起から、伏見稲荷では初午大祭が催行され、古来より多くの参拝者で賑わってきました。




いつもながら凛々しい 姿。ここでは鍵と宝珠を加えていますが、狐のくわえる四つのもの、堤先生から教わりました。

お稲荷さんでは狐は神様のお使いですが、もともとはインドの神「ダーキニー」が仏教の守護神となったもの。日本では荼枳尼天(だきにてん)と呼ばれます。
そして狐の古語はケツネ(と発音するそうですが)。ケツネは食つ根(けつね)、つまり食物の根源をあらわすもの。ケツネがキツネになり、ダーキニーとも習合して神のお使いになったと。
ゆえに稲荷の神は食の根源を司る神と教わりました。

拝殿にはお神酒のほかにも立派なお供えの数々…


 

上の二点の写真、「畑菜(はたけな)」がたくさん奉納されています。

和銅4年(711)秦伊呂具(はたのいろぐ)が稲荷山の三カ峰に社を建て、神を祀ったという縁起から、初午の日には秦(はた)つながりで、畑菜のからし和えをいただくのだとか。
伊呂具の射ようとした餅が白鳥となり、その白鳥が降りたところから稲が生えたという稲荷の由来からも、稲荷の神は五穀豊穣をつかさどる神様。
まだまだ続きそうなコロナ禍の現在、食と健康の大切さを願わずにはいられません。初午は、いなり寿司をいただくのも忘れずに。笑

例年のように「しるしの杉」も授与されます。  

験(しるし)の杉
創建の縁起にかかわる杉は稲荷のご神木。木の昌(さかん)に生い繁ることから「椙」とも書き、富の木ともされます。
お稲荷さんにまつわる話は本当に奥深いですね。


千本鳥居
静かななかに森厳さが感じられます。
   

たくさんの鳥居に驚きます。

縦横のバランスもさまざま。笑


偶然、初午の今日、奉納される姿もありました。鳥居の奉納は心願成就が成ったお礼です。

熊鷹社までお参りしました。


今日も静かなお参りでした。参拝に来られない方々に、京都のひとコマをご覧いただけたら嬉しいです。一日も早く普段通りの生活が戻りますように。

 

北野さんに初詣

三日ぶりの晴天と陽気にさそわれ、北野天満宮にお詣りしました。

1月25日は、本来ならば「初天神」で賑わいます。今年は丑歳、多くの方々の参拝が予想されましたが、コロナ禍で京都府に緊急事態宣言が再発令され、東寺の「初弘法」とともに縁日は中止となりました。

行事はなくとも、丑歳の年始めの縁日、初詣もかねてなんとかお参りしたく、梅はもう咲いているかしらん? あれやこれやと理由をつけてやってきました。

人出も少なめです。境内の撫牛(臥牛)はみな抗ウイルス・抗菌加工をされて、この時節でも撫でることができるようになっています。

臥牛のいわれは、菅原道真公が大宰府で生涯を閉じられた際、御遺骸を運ぶ途中で、車を引く牛が座り込んで動かなくなり、やむなく近くの安楽寺に埋葬したからとか。

梅は咲いてそうな気が! 咲いてました!

白梅の下、赤目の牛さんも心なしか穏やかに。

なぜ赤い目になったのか……
ご主人・道真公の大宰府配流の沙汰を知った牛が、これからはずっと主から目を離すまいと付き従い、見守りつづけ瞬きをしなくなったと、堤先生が熱心にお話くださったことが思い出されます。北野天満宮を学ぶ初めのお話でした。

先生のお話ぶりは、時空を越えてその情景を想像することができました。以後、天満宮や道真公について何通りもの話を紡いでくださいました。

心地よい風が梅の香をのせてきます。まさに馥郁、高貴な香り。

三光門の傍らの白梅。紅梅もちらほら咲き。満開はいつごろでしょうか、まだまだ程遠いけれど、青空に向かって咲く花を見られただけで心は晴れ晴れ。

唯一、境内で立ち姿の牛は拝殿上に。


人が少なく、まん真ん中で参拝させていただきました。こんなことは初めてで、かえって緊張します。
本殿で御祈祷されている様子がきこえてきました。疫病退散を願う気持ちはみな同じ。

境内をゆっくり回って、招福の枝「思いのまま」もいただきました。これは境内の1500本ほどもある梅の剪定時にでる梅枝(ずばい)に、厄除けの瓢箪をつけたもの。なかに玄米が入っています。春の縁起物ですね。

さて界隈を散歩。たくさんお店はあれど、はずせないのが「粟餅所 澤屋」さん。

当地で天和二年(1682)創業とのことですが、北野の境内にて販売の歴史はもっと遡ります。この地でも300年を越え、現在13代目。門前菓子の中でも代表格です。

こし餡ときな粉の二種類で包まれた粟餅(あわもち)は出来立て、ふんわり柔らか。甘さおさえめ、粟のつぶつぶが心地よく。当日中にお召し上がりをと。いくつでもお腹に入ります! 笑
先生も粟餅が好きだったなあとまた思い出し…。

現在は、上七軒までの今出川通に3月末までの限定で、桂の中村軒さんが出店されています。

落ち着いた町屋で、麦代餅(むぎてもち)のほか、白みそのお雑煮(2月まで)、おはぎやおぜんざいがいただけます。寒い季節には嬉しいですね。ほっこりします。機会があればぜひお立ち寄りください。

さいごに。こんなお地蔵さまを見つけたなら先生はニコニコ、カメラを向けておられましたよ!


京都はお地蔵さんの町でもあります。