暑中お見舞い申し上げます。
ようやくの梅雨明けです。
大蓮寺(左京区東山二条西入下ル)では蓮が美しく咲いています。
ここは2017年の秋に堤講師が現地案内をされました。
慶長5年(1600)開基の浄土宗寺院。
本尊は通称「あんさん(安産)阿弥陀如来」。後光明天皇(1633~1654)の内親王が無事出生されたことで安産の祈願所として信仰を集めたといいます。
八坂神社とも縁が深く、明治の廃仏毀釈で、祇園感神院の境内にあった観慶寺が廃絶した後、観慶寺にあった仏像がすべて移されているそうです。
そのうちの「薬師如来像」は、疫病退散を願って、現在本堂に安置されています。
堂外よりの遥拝にはなりますが、お参りできます。
重文 観慶寺薬師堂本尊 薬師如来像
そして明治・大正の時代、京の町を駆け巡った不思議な「走り坊さん」。
その強靭な足腰にあやかるため、足腰健常の祈願に訪れる人も多いそうです。
堤講師は、当時「いまは町歩きが楽しい」とおっしゃって、仁王門通り界隈の寺院を巡ることになりました。
なかでも大蓮寺はお好きなお寺だったのでしょう。
当日はあいにく雨の天候でしたが、途中で雨宿りをするのもまた楽しく、みなさんと和気あいあいとお話されていました。
檀王法林寺に集合
宝永の大火(1708年)で類焼した寺院群が移転したと伝わる。
お寺の比率は京都一とも。
新洞学区の寺院群は観光寺院ではないだけに堤先生の解説は貴重でした。
あの日がまだ昨日のことのようです。