皆様、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
昨年は未曾有の大災害に堤講師の大病と、
まさに逆風の一年となりました。
被災者の方々はまだ
言語に絶する困難と直面しておられますし
堤講師もまだ次の手術を控えています。
新玉の年の初めとはいえ、胸のうちは
深草の野辺の桜し心あらば
今年ばかりは墨染めに咲け 上野岑雄
という歌の心境ではあります。
しかし、こんなときだからこそ下を向かず
前を向いて歩いて参りたいと思います。
その意味を込めて冒頭に
ある方の、茶碗と龍の大字
の写真を掲載しました。
この豊かな彩りに満ちた作品と
躍動感溢れる書を
是非心の隅にお留め頂ければ幸いです。
むかし見し救世観音のほほ笑みを
年の初めにかへりみまつる 吉井勇
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救世観音(資料画像)
京都・清遊の会では、昨年活動を休止した分を取り返すべく
本年は精力的に催しを行っていきたいと思っています。
状況次第ではありますが、
本年は今月七日の堤講師の特別講座を皮切りに
中断していた世界遺産講座は三月から再開予定、
五月には大河ドラマにちなんで
「清盛と中世芸能の世界」
をテーマに堤講師と井上講師の対談と
井上講師による白拍子舞
さらには吉例の季節の和菓子講座も企画しています。
どうぞ、皆様には倍旧のご支援を賜り、一人でも多くの方が
ご参加下さいますよう、心よりお願い申し上げます。
京都岡崎・須賀神社 手水鉢の龍
