4月、5月のご案内

ようやく春らしくなってまいりました。

皆さまにはいかがお過ごしでしょうか。

京都商工会議所で行います4月と5月の講演会をご案内させていただきます。

平成29年度 京都商工会議所 京都検定講演会

京都時代と女性 ─明治編─

                         講師・中川祐子

明治という時代は女性たちにとっても新しい時代の幕開けでした。未知の世界を切り開き生きた京にゆかりの女性たち。その強く慈愛に満ちた生涯はいまも褪せることなく語り継がれています。京の町に残る風景にその面影をたどります。 

第一回 415日(土) 10:0012:00    終了しました!

「明治の后 昭憲皇太后(一条美子)」

近代日本の指導者として歩んだ明治天皇を生涯支えた皇后・美子姫。五摂家のひとつ、一条家の三女として生まれ、入内。一条家の人々とのめぐり合わせやそのご事績をたどります。

昭憲皇太后.jpeg 昭憲皇太后 

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皇后の賜金によって建てられた恩賜門。どこのお寺でしょう?

第二回 520日(土) 10:0012:00

「海を渡った祇園の芸妓 モルガンお雪」

明治の頃、祇園にその人ありと知られた胡弓の名手・お雪。あのタイタニック号ゆかりの大富豪に見初められ、波乱万丈の生涯を送った京女の光と影。そのまばゆい信仰の姿を京の寺院や教会に追います。

本物のユキ.jpeg モルガンお雪

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お雪の菩提寺、同聚院(どうじゅいん)

※お申込みは下記の京都商工会議所ホームページからお願い致します。

        URL: http://www.kyotokentei.ne.jp

[受講料] 各回 2,500円(レジュメ代含む)

[会 場] 京都商工会議所(地下鉄烏丸線 丸太町駅南側6番出口すぐ)

皆さまお誘いあわせのうえ、お越しくださいますようお願いいたします!

「春酔一刻値千金」講座 ご報告

318()の京都・清遊の会は、午前の「洛中の酒」講座、午後からは上京区の丸太町橋西詰の女紅場址(にょこうばあと)から鴨川沿いを歩き、松井酒造さんの見学を行いました。

午後の集合場所ではサプライズが! 

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なんと! 

療養中の堤講師が短時間でしたが案内に来てくださいました。

みんなびっくり、大喜び! 再会を喜びました。

順調に治療を続けられておられるとのこと。

早く講座に戻ってきていただきたいです。

丸太町橋では明治の女紅場の話、鴨川畔におりては中原中也とかつての丸太町橋西詰にあった古書店の話、三本木の遊所など町の成り立ちの話。

東三本木通の頼山陽の旧宅「山紫水明処」では「水西荘」主屋跡で文人たちの交流の場であった旅館「信楽」の話など興味深く聴きました。

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立命館大学発祥の地を通り、圓通寺の前では右京区の轉法輪寺との関わりに耳を傾けました。

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荒神橋。慶応三年に架けられた橋で、以前は牛車や馬車が川を渡っていたため、牛馬用の車輪の溝をつけた車石が設けられた車道がひかれ、現在鴨川から荒神橋に上がるかつての車道にその名残が伝えられています。

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現在の荒神橋は大正三年に架け替えられたものですが、昭和28年の有名な荒神橋事件の悲劇や、その事件と関連して今はなき喫茶「しあんくれーる」のことなど、とどまるところを知らないほどお話は続きました。

さて、さらに歩いて川端東一条の松井酒造「鴨川蔵」を見学。

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享保11年(1726)創業、銘酒「神蔵 KAGURA」「富士千歳」「金瓢」の醸造元。

蔵内の見学は皆さん興味津々。

醪(もろみ)のタンクも真近で見学。いい香り……。

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ご案内くださったのは蔵を率いる松井さん。最新鋭の設備を備えつつ、人の手で丁寧に行われる松井酒造独自の醸造。

なめらかなお話しぶりに誘われてか皆さんからの質問もたくさん出ました。

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お待ちかねの試飲!

無濾過、生原酒の「神蔵」をはじめ、にごり酒など数種をいただき、おかわり続出!

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まさに新酒の季節。いいですねー。

おかげさまにて「春酔一刻値千金」講座は無事終了いたしました。

ありがとうございました!