お知らせ 秋のお参り / 夏越の祓

梅雨の蒸し暑い気候が続きますが、お元気でおすごしでしょうか。

さて、すこし早いのですが、秋の堤先生のお墓参りと西賀茂散策の日程をお知らせいたします。多人数を避けるため、秋は2回行いますので、ご都合のよい方にお越しください。

・11月13日(土) 午後1時30分より  雨天は翌日14日(日)
・11月17日(水) 午後1時30分より   雨天は翌日18日(木)

上記、日程のみのお知らせです。お申込みの受付と詳細は改めて告知いたしますのでよろしくお願いいたします。なお、コースは4月の散策と同じです。

一足早く、夏越(なごし)の茅の輪くぐりをしてきました。

御霊神社(上御霊神社)


上京区にあり、烏丸通鞍馬口から歩いて5分とかからず、便利なところにありますが、静かな住宅地のなか、さらに境内は森閑としています。
疫病が御霊のたたりであるとして、平安時代より度々おこなわれた御霊会がこの上御霊さんの創祀につながります。


狛犬がりっぱでしょう。笑

さらに随身(ずいじん)さんもりっぱ!


楼門は江戸中期、寛政年間の再建、随身像は大正14年に奉納されたもの。随身とは内裏をまもる近衛府の武官で、現在でいえば皇宮警察にあたるとのこと。


祀られるご祭神は早良天皇をはじめとする八所御霊。
緑がほんとうに多く、草の匂いがします。

茅の輪をくぐってお参りできました (^-^)
もう今年も半分過ぎたのですね──

境内は、応仁の乱の発端となった御霊の森にあたり、碑が建ちます。

芭蕉の句碑、広辞苑の編者で知られる新村出の歌碑もあり、歴史の積み重なる層にも驚きます。なんども来ている神社もまた新たに知ることがたくさんあります。


保育園の子供たちが「ありがとうございました」と挨拶をして帰っていきました(^-^)
おなじく! ありがとうございました<(_ _)>

この時季は
一年のなかでも体調をくずしやすいときです。
みなさま、どうかくれぐれもご自愛ください。
またこれからの半年も無事に過ごされますように。

 

 

 

 

西賀茂散策 ご報告

4月3日、曇り空ながら、春らしいさわやかな日和に恵まれました。
堤先生の墓参と西賀茂散策をおこないましたので、ご報告させていただきます。

「西賀茂車庫前」バス停より出発、川上大神宮を経て霊源皇寺のお墓にお参りしました。


川上大神宮 西賀茂川上地区の氏神さま。境内にやすらい堂があります。
4月の第二日曜に、今宮神社に奉納する花鎮めの「やすらい祭」のうち「川上やすらい」で知られる神社。今年はコロナ禍のためお祭はなく残念です。
以前の取材写真からご覧ください。

太鼓を振り上げるように叩く力強い「川上やすらい」


ダイナミックに回り踊る上野地区の「上野やすらい」

来年のお祭に期待したいですね。

さて歩くうち大文字送り火の「船形」が見えてきます。あの麓に先生が眠っておられます。

霊源皇寺へ。 後水尾上皇勅願の建立。

霊源皇寺の樹木葬墓苑。横のプレートに先生のお名前が刻まれています。
お一人お一人が思いを込めてお参り下さいました。

(3月末撮影


「船形」の灯る「船山」の麓。墓苑からは東に比叡山を望めます。堤先生もこの景色を眺めておられるのでしょう。
先生にご案内いただいた比叡山…東塔、西塔、横川。熱のこもったお話しぶりでした。頑張って歩きましたね!

左手に比叡山を見ながら正伝寺へ。
いまは住宅がたくさん建っていますが、以前はほとんど畑地でした。

正伝寺境内に入ると一気に山の中の雰囲気。鳥のさえずり。

比叡を遥かに、一本の枝垂桜。ここでしか味わえない静寂。

正伝寺境内から竹林の道をへて西方寺へ向かいました。
西方寺についてはこの散策のテーマともなりますので、秋にご参加予定の皆さまはお楽しみになさってください。
こちらの紅葉もすばらしいです!

大将軍神社(西賀茂大将軍神社とも)
京都の北方の守護神とされたと伝わります。

本殿は上賀茂神社摂社・片岡社旧本殿を移築したもの。

最後に神光院へ。
大田垣蓮月が晩年隠棲したことでも知られるところ。先生は蓮月焼がお好きであったと記憶しています。

蓮月尼旧栖之茶所と中興堂


当日、神光院の桜はだいぶ散りかけて花吹雪でした。
(下は3月末撮影)

堤先生のお墓参りを皆さまと無事にできましたことに感謝し、
あまり知られていない西賀茂という地の寺院や神社を訪ね歩き、この地の果たしてきた役割を知ってあらたな発見もありました。

皆さまにお越しいただき、先生もきっと喜ばれていることと思います。

秋11月にはまた日程を設けたく、改めてお知らせいたします。
皆さまのお越しをお待ちしております。