京都・世界遺産講座 ご案内

京都・清遊の会
京都 世界遺産講座(京都会場)

第二期シリーズ開催のご案内!
京都の世界遺産を紹介する好評の京都・世界遺産講座。
待望の第二期シリーズを再開いたします
広い視野と深い知識でどこよりも面白く、
臨場感あふれるビジュアルを駆使した立体講座です。

第一期以上に
パワーアップした極上の京都案内を是非、ご堪能下さい。 
第二期 平成24年(2012
1回 3月18日(日) 醍醐寺    北文化会館
2回 4月21日(土) 上賀茂神社  職員会館かもがわ
3回 5月13日(日) 高山寺    職員会館かもがわ
4回 6月10日(日) 龍安寺    未定
5回 7月28日(土) 銀閣寺    未定
6回 8月18日(土) 下鴨神社   未定
(※午後130分~430分頃を予定しています。)
醍醐寺
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   幾多の勧進能が行われた下醍醐・清瀧宮
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       上醍醐山頂に建つ如意輪堂の雄姿

上賀茂神社
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上賀茂神社 優雅で気品あふれる賀茂人形

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何のための建物でしょう?
高山寺
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石水院ばかりが注目されますが、
高山寺の本堂はこちらです。P1070396.JPG
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土宜法龍に南方熊楠、
高山寺の隠れた一面もご紹介します。

龍安寺
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意外に知られていない垣根・龍安寺垣
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有名な石庭を囲む土塀。
ここでしか聞けない話満載の講座です。

銀閣寺
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将軍義政は果たしてどんな気持ちで
この景色を眺めたことでしょう。
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一色に万色を見、一音に万音を聴く。
下鴨神社
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水の神が降臨するという磐座・橋。
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目玉のまっちゃんこと尾上松之助。

高田保馬に吉見昭一などなど、
これも下鴨神社の光彩です。

第三期講義内容予定(第二期5回以降にお知らせいたします)
第三期
9月 天龍寺   10月 東寺

11月 清水寺   
12月 西本願寺
1月 平等院   2月 西芳寺
会場
原則として京都市北文化会館(北大路ビブレ内)および
職員会館かもがわ
中京区土手町通夷川上ル末丸町284
TEL 075-256-1307  
市バス「河原町丸太町」徒歩5分
京阪電鉄「神宮丸太町」駅 徒歩5分)を使用いたします。
変更の場合はその都度告知致します。
ご参加費
各回お一人3000です。
第二期シリーズ以降お申し込みの場合、
6回分一括ご入金の方は、合計
18000円を15000円に割引させて頂きます。
各回ごとのお振込みか、各期ご参加回一括でのお振込みかどちらかをご選択下さい。
各回ごとのお申し込みの場合、各回開催時に次回のご案内を配布致しますので、その都度お申し込み、お振込み下さい。
各回振込の方は、開催日の一週間前までにご入金下さい。
申し込み要領
① 本ホームページ右肩の「京都・清遊の会 参加お申し込みはこちらから」より必要事項をご明記のうえ、お申し込みください。
② お申し込みの後、参加費をご入金下さい。恐れ入りますが、振り込み手数料はご負担下さい。③ 入金確認後、講座当日の1週間前に事務局より参加証を送付致します。当日ご持参、ご提示下さい。
○お振込先  みずほ銀行   出町(でまち)支店(587) 普通 1161285
名義  京都 清遊の会 

申し込み〆切
お申し込みは随時受け付けております。
ただしレジュメ作成の都合上、事前申込制とさせていただきますので、ご参加回の一週間前までにお申し込み下さい。
世界遺産現地案内について
各世界遺産の座学と連動し、実際に各社寺を訪れて行う現地案内は講師の体調と相談で順次開催いたします。現地案内の参加費用につきましては、拝観料や交通費などの都合で変動しますので、その都度別途ご案内致します。
講師紹介 堤 勇二
1958年生まれ。同志社大学文学部卒業。京都学園大学非常勤講師。京都の出版社で京都検定公式テキストの編集を始め、京都関係、日本の伝統文化・芸能書籍の編集を経て、現在フリーの京都学講師。京都商工会議所の京都検定講座や各新聞社主催の文化センター京都関係講座などを行う傍らさまざまなテーマで京都の奥深さを発信する。主著に「京都・祇園祭手帳」「京都・世界遺産手帳」など。
  皆様のご参加をお待ちしております!
京都・清遊の会 事務局  

6038341 京都市北区小松原北町13530108
TEL&FAX 075-465-9096     e-mail: info@kyo-seiyu.net
URL
http://www.kyo-seiyu.net

節分ご案内 報告

23日、節分案内を行いました。
雪が舞う底冷えの前日とはうってかわり、すっきり晴れて暖かい日になりました。

聖護院で集合し、まずは須賀神社へ。
この聖護院から吉田神社辺りにかけてはたくさんの人で賑わっています。
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須賀神社では今はもう有名になった烏帽子に水干姿の「懸想文(けそうぶみ)売り」
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梅の枝に懸想文を結んでいます。
 
本殿にお参りします。
右が須賀神社。左は交通神社です。
 
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須賀神社は、鳥羽上皇の中宮・美福門院得子の御願寺、歓喜光院の鎮守社として創祀され、
東天王社にたいして西天王社と称した歴史があり、須佐之男命、櫛稲田比売命が祀られています。
そして昭和39年に須賀神社から分祀し、創祀されたのが、左の交通神社。
久那斗神(くなどのかみ)、八衢比古神(やちまたひこのかみ)、八衢比売神(やちまたひめのかみ)の御祭神は道が八つにわかれる衢(ちまた)の神で交通の要衝を守るとされます。

堤先生に昨秋の講座で教わったとおり、今年は、『古事記』が成立して
1300年とのことから、この三座のお話をさせていただきました。

もともと当社は旧聖護院村の産土神(うぶすながみ)。
毎年510日に行われていた「角豆祭り(ささげまつり)」は、角豆に多くのさや豆が生まれるごとく子孫繁栄を願っての祭りでしたが、今は節分の「懸想文売り」にとってかわりました。

長い時間を経て、土地の産土神を祀る神社から、季節を司る祭りや、祭神を分祀し本来の祭神を祀る神社への移行には、現代に適った役目を負う決意が表れているといえます。


懸想文売りが覆面をしているわけを聴いたり、懸想文は鏡台や箪笥にしまっておくと美人になるとか良縁がくると聞きました…。
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数年前から売られているという須賀多餅もおいしそうです…。

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求肥にくるまれた柚子風味と梅風味
そしてこの木が角豆(ささげ)の木です。
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さて須賀神社を出てお辰稲荷へ。
お辰稲荷神社は、江戸時代、東山天皇の女御・新崇賢門院(しんすうけんもんいん)の霊夢によって創祀された神社。
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宇賀御魂神(うかのみたまのかみ)、猿田彦神、天宇受売神を御祭神としています。
琴の上手なお辰狐を祀るといわれ、江戸庶民の信仰を集めたお社。

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さて、歩道橋を上り、丸太町通りをわたりました。
(誰かさんなら上れなかったでしょう。でも全然怖くないですよね!)



気持ちいいですね。前方は東山の山並み。右手の塀は平安神宮。
ちょうど、美福門院の歓喜光院があった辺りでしょうか。

丸太町通を南に折れ、岡崎道へ。

岡崎道西北の交差点には小沢蘆庵(江戸時代中期の歌人)旧宅で、また蒲生君平(江戸時代後期の儒学者。寛政の三奇人のひとり)の旧宅でもあった碑が建っています。
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岡崎道から平安神宮の塀に沿って西へ。
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向こう側中央に見えているのは京都市美術館。
手前のグラウンドは鳥羽天皇の御願寺、最勝寺の跡。そして美術館の辺りは鳥羽天皇中宮・待賢門院璋子の御願になる円勝寺があったところ。

平安時代末、この辺り一帯は、正確には北白河と呼ばれていました。
白川をはさんで南側は南白河と言ったのだそうです。
北白河は貴族が住み、六波羅を中心とした南白河は武士が住んだところであったそうです。
さて、平安神宮に着きました。
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ここで平安朝当時の「追儺式」が再現され、「大儺の儀」が執り行われます。

碧の瓦や社殿の朱色が鮮やかです。
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いよいよ大儺の儀(だいなのぎ)が始まります。


東の方から上卿(しょうけい)・殿上人(でじょうびと)が童(わらわ)をしたがえて入場し、五位・七位の儺人(なびと)が続きます。
西の方からは、陰陽師(おんみょうじ)が6人の斎郎(さいろう)をひきいて入場しました。
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儀式をつかさどる陰陽師が独特の歩き方で版の前に進み、祭文(さいもん)を奏上。
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文の途中で黄金4つ目の面をつけた大舎人(おおとねり)の方相氏(ほうそうし)がシンシ(子どもの所役)8人をひきいて入場。 

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上卿が中央に進み、北東と北西に向かい桃の弓で葦の矢を射ます。
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殿上人が同様に桃の杖で、北東・南東・南西・北西と四方を撃ちます。

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方相氏は常人の倍の眼力で睨み、矛と盾を打ち鳴らし「鬼やらう」と発声しながら、斎場の周囲を3度廻ります。
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後にはシンシと儺人(なびと)が「鬼やらう」と発声しながら続きます。
応天門でも同じ儀式が行われました。
 
つぎは鬼の舞です。

大蔵流、茂山社中扮する邪鬼たちが応天門より侵入してきました。


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境内をわが物顔で暴れます。
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大極殿まで占拠したようです。
ここで得意げに舞を舞っていますが…。
やがて市民代表の撒く打豆によって退散!


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そのあとは楽しい豆撒きが始まりました。
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みなさん、たくさんキャッチできたようです。
 
さて平安神宮を後にして─。
いつもは観光バスの駐車場ゆえ、バスに隠れてみなさんあまりご存じないですが…

京都守護職屋敷の門
にきました。

現在の京都府庁付近にあった京都守護職屋敷の門の一つを
明治32年(1899)前後に現在地の旧武徳殿前に移した立派な門です。
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旧武道専門学校最後の校長であった鈴鹿野風呂の句碑
「風薫る左文右武の学舎跡」

旧武徳殿は、桓武天皇が武技を奨励するために東西に置いた武徳殿に由来しています。

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いまは北側に武道センターが建っています。

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ちなみに京都府庁の敷地内には幕末におかれた京都守護職屋敷跡の碑が建っています。


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               京都府庁 上京区下立売通り釜座
疏水を西側にわたり、京漆器の老舗、象彦へ。

まずは代々伝わる雛人形や、それに付随する見事なミニチュアのお道具の数々を見学。豆粒ほどのお道具が実に精巧にできていました。

展示場では、漆の木地の薄さに驚いたり、塗りの種類を教えてもらったり、漆の意外な性質に耳を傾けました。日本古来のものですが、知らないことばかりです。
圧巻は蒔絵の筆の秘密でしたね! 

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あっというまに時間が過ぎ、節分案内は解散とさせていただきました。
節分を越えると、まだまだ寒さは厳しくとも一歩ずつ春に向かいます。


春にはまた皆様とご一緒に町を歩いてみたいと思います。

その折にはどうぞよろしく!
京都・清遊の会では皆様のご参加を心よりお待ちしております!